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「bokurano mimi wo shinjite」Vol.1

更新日:2018年12月15日


I have a hurtのinterview site「bokura no mimi wo shinjite」 Vol.1

第一回目のゲストはsans visageの上山氏!



上山 まず、2マンをやるきっかけじゃないですか?

蜷川 バンドやってて目標とかあるの?って聞かれた時に、2マン出来るバンドになりたいって言ってたんだよね。2マンならジャンル関係なく、終わったら酒飲んで、ちゃんと話せそうだなって思って憧れてた。あと、ある程度、お互い集客があるバンドじゃないと成立しないってとこにも、いつか挑戦したかった。それと、昼公演は大久保(下北沢ERAブッキング/saidのVo&G)の提案や協力もあって、まだ早いんだけど挑戦してみることにした。

初2マンの相手は、一点の曇りもなくsans visageだなと。上山は俺のことが大好きだしな。

上山 師匠です!(爆笑)

蜷川 それもあってね(笑)。俺だってね、俺達と対バンしたいってい人と共演したいんですよ。オファーしたら即オッケーもらったよな。

 ー(乾杯!カチン)ー

蜷川 killieが土日の昼に下北沢EARで2マンやってるじゃん?それの影響も大きくあるね。bloodthirsty butchers、lostage、eastern youthとかも2マンやってて、目指したいよなと。

実は、ずっと気にしてる事があって。俺がバンドを始めたばかりの頃、先輩が言ってたのよ。「最近の若い奴らは、すぐ先輩と対バンしたがる。気持ちは分かるけど、まずお前らは、お前らの世代で頑張ってシーンを作って欲しい。一緒にやるのは、その後からでも遅くないんじゃないか?そのとき一緒にやろうぜ」的な発言を見かけまして。その通り!って思った。その言葉が俺の中に、ずっとある。だから俺は、まず自分達だけで出来る事を頑張ろうと。でも、まぁ過去の自主企画で先輩にオファーしてるんだけどね(笑)・・・。

上山 先輩のバンドも元々は、今の自分達と同じような年齢とバンドの活動年数で、同世代のバンドと活動して頑張った上で、今の環境がありますもんね。

ちょっと話し変わるんですけど、I have a hurtって激情HCの要素とオルタナの要素を入れてて、HCだけじゃなく色んなバンドともやれるスタンスですよね。僕達sans visageの出している音は激情HCの感じですけど、HCじゃなくても好きなものは好きだし、自分達が良いと思ったバンド、自分達だけじゃなく、他のバンドを見に来ている人が、何かしら広がってくれたらなって思いがあって。だから自主企画でも、あまり激情だけで固めるような企画は、あまりやってこなくて。絶妙に近そうで近くないバンドとやりたかったり。

蜷川 うん、確かに。今までのサンビザ企画って、ジャンル幅広くやってるよね。そして、sans visageが去年アルバム出してから、HCしか出てない企画に呼ばれ始めてたりさ。endzweackの企画に出てたりするのは凄く良いなって見てて思ったよ。そして、the band apartとendzweckってスゲーな!ってなる感じも素晴らしいですわな。

上山 そうですね、そうゆうHC系の企画、めちゃくちゃ緊張して出てますよ(笑)・・・。

蜷川 幅広いジャンルの交流について思うことあって。sans visage、年貢、said、never meant to be、Lawrenceとか、俺の中で「ケミシマ世代」って呼んでて。envyのLAST WISH、kurala、there is a light that never goes out、その後にkillie、3cmtour、balloons、mirror。その後にsakilo世代、stereo type、document not found、birth、a picture of her、theorem。その後が、俺の中でケミシマ世代!I have a hurtは何処にも属せてないけど(涙)、ケミシマ世代は、なぜか我々と仲良くしてくれる。

上山 ケミシマ世代は・・・って、自分で言うのも恥ずかしいんですけど(笑)・・・。僕はsakiloはギリギリ行けなくて、そのあとの唯我独奏って企画。stereo type、greensheepの共同企画ですね。

蜷川 懐かしい!おぬし、ちゃんとチェックしてんな。

上山 my spaceでbirth知って、stereo type知って、どっちも出演する日があるって知って、当時のマイミクと見に行ったり。

蜷川 mixi時代!

※ちなみに蜷川はmixiでdiscotortion、black film dance、a picture of her、butchies、heavens to betsy等のコミュを作っていた管理人である(照)

上山 その時、初めて吉祥寺WARPに行きました。stereo type、greensheep、birth、eureka、midnight parade、静カニ潜ム日々、peter in the jaws、スモークポーク、anoteが出ている企画。

蜷川 それ俺も行った!会場でTシャツ貰ったやつだよね。あの日いたんだ!あの日は山形のanoteに完全にやられて、そのあと山形まで解散ライブ見に行ったよ。今ドラムの人がwhat ever filmsで叩いてるね。解散ライブの対バンがZ、the north end、what ever films、qurageとか出てて最高だったな。

で、ケミシマ世代に話を戻すんだけど。なんでケミシマ世代がI have a hurtの事を気にかけてくれるのか。俺の中で勝手に思っている事があって。なんか、インターネット世代なのかなって。若い世代はインターネットでオールジャンル無料で即聴き放題だから、幅広く聴くことが普通な感覚があるのかなとか想像してた。

ちなみに、俺がHC聴き始めた時はmy spaceもyoutubeも無かった。タワレコにFUGAZI売ってなかった時期もあったし。だからHCのレコード屋に通って、毎月何万円もCDにお金使ってたんだよ・・・。

吉祥寺と渋谷にwarszawaってレコード屋があって、渋谷店の店長だった小林大先生がsome of usを開店させた(その後contraredeレーベル、今はVICE JAPAN)。そのsome of usに通ってた。ポイントカードなんて、すぐ一杯になる。そのsome of us企画「refine」で人生初めてHCのライブを見に行ったのがengine downの来日公演。渋谷NESTで、there is a light that never goes out、sequence pulse、54–71。そこで店長が転換でDJやるんだけど、流す曲がいちいち良くて。俺知らないからさ、その曲何?って聞くの。american footballやpinbackのblue screenとか流しててさ、そんでメモって次の日にそのCDを買いにsome of usに行くのよ(笑)。俺は最高の客なはず。俺が入店すると、俺の好きそうな曲流すのよ・・・それ下さいって買うの(笑)。

レーベル買いもしてたよ。polyvinyl、dischord、jade tree、deep elm、saddle creekとか色々。家にCD何百枚もあるよ。レビューに好きなバンドが多く書いてあったら買ってみるとか。試聴機無いから、店内で流れてるCDを聞くのが貴重だった、CD買わずに聞けるから。だから、当時HC聞くには時間とお金を沢山使う必要があった。それ好きだったんだよな。今のインターネット世代は、お金も時間も使わずにHCゴリゴリ聴きまくれるわけじゃん?信じられない状況なんだよ!!もう慣れたけどな。

上山 でも、きっと一枚一枚にかける思い入れや愛着は、昔と今は全然違うんだろうなってのは感じます。良くも悪くも幅広く聞けるけど、どうしても広く浅くなってしまう感じはありますね。別に悪い事とは思わないんですけど。環境による聞き方の変化ってのは確実に変わってますよね。

蜷川 シングル聞いてアルバム聞かない感じがするんだよな。

上山 サブスクは本当にありがたいですけど、当時は激情やEMOに感銘を受けた時は高校生だったんで、まだサブスクは無くて。DISTROとかレコ屋のレビューとかを読んで、自分なりに気になった音源を紙にメモしたり、値段リストつけてました。小遣いの中から、今月はどれを買うかみたいなことしてましたよ(笑)。toosmellとか北海道のsunday worst enemyとか最高でした。3LAでも買ってましたね。学校はバイト禁止だったけどバイトしてCD買ったりライブ見に行ったりしてました。

蜷川 そんな時期があったんだね。そりゃそうだよね。



上山 最近っていうか、もう古いかもなんですけどEmo Trapにハマってるんすよ。trapの細分化されたジャンルっぽいんですけど。nothing,nowhereとかlil peepとか、XXXTentacionとか、トラックにmineralをサンプリングしてて。

蜷川 mineralでラップすんの?

上山 そうなんすよ、love letter typewriterでラップしてて。lil peepはtoeの曲をサンプリングしてたりしますよ。

蜷川 え~そんなんあるの?聴いてみたいな。俺はRAPとEMOって繋がらないだろうと思い込んでたな。HIP HOPの人達ってクラスの中でイケてる不良のイメージがあって、EMO好きな奴って銀杏BOYZとかART-SCHOOLとかsyrup16gとか聞いてるような、ちょっとコミュニケーション取りにくそうなタイプっつうか(笑)。だから、まさに俺達EMOやってんじゃん(笑)。スクールカーストの上の方と下の方ぐらい違う印象。勿論一部だし例外も沢山だろうし偏見だろうけどね。EMOってお客さんに女の子いないけど、HIP HOPって可愛い女の子一杯いるでしょ?そのEMOとHIP HOPが繋がるなんてね。

上山 nothing,nowwereは、dashboard confessionalとかとフィーチャリングしてたり、thurdsdayの歌メロとか多分引用したりしてて、飯作りながら聞いてますよ。

蜷川 まぁ、エモハードコアの人もHIP HOP聞いてるしね。thurdsday懐かしいな。ウィノナ・ライダーが万引きで捕まった時あったけど、彼女はthurdsday好きって聞いた時は嬉しかったな(笑)。

上山 akutagawaの初期はthurdsdayっぽくないすか?

蜷川 わかる!akutagawaの1st良いよね。「君と僕」が一番好きだけど。このバンド始めたとき、akutagawa、sora、aieと対バンしたいと願っていたな。あとunderdrive (aieの前に大屋さんが組んでいたバンド)が好きでね。

上山 僕カセットテープ持ってますよ。underdriveの。

蜷川 bright and darksideのスプリットテープでしょ!良く持ってんね?

上山 持ってますよ!

蜷川 ケミちゃん凄いわー!underdrive最高なんだよ。俺がI have a hurt始めるとき、最初に組んだドラムとCOWPERSのコピーバンドで知り合って、組むメンバーにunderdriveを聞かせたぐらい好き。俺はunderdriveと3cmtourのライブを見て、emoシーンに足を踏み入れた感ある。ERAでライブ見て衝撃受けたもんな。

また遡るんだけど、インターネットのおかげで最近の若い子って、EMOや激情以外にも、HIP HOP、アイドル、オルタナ、なんでも聞くじゃん?しかも無料で聴き放題。だから、上山とかの若い世代がI have a hurtと絡んでくれるのは、そうゆう年代の背景も関係してんのかなって想像したりするね。HCはHCとしか対バンしないって考えで俺は良いと思ってるし。だから、今若い世代と絡めて俺達は助かってるんだろうなって思う。

上山 自分達世代の周りの人が、どれだけ激情にのめり込んでるか分からないですけど、恐らく他のジャンルと並列に聴いてくれてるんだろうなって気はしていて、全然ジャンルは違うけど、酒の席で仲良くなったり、壁を作らない印象はありますね。

蜷川 I have a hurtとsans visageの周辺に、said、ナツノムジナ、bakyun the everydayとか仲良くしてんのも面白いよなと思っている。

上山 さっき居酒屋入る前の公園で話した内容の続きなんですけど、蜷川さんangora static好きじゃないですか?



蜷川 angora staticな!俺が初めて買ったレコード。oto recordで!毎日サイト見てたよ。CDのレビューがyoshiさんのBLOGみたいで、隅々まで読んでた。毎日見てたな。それで、yoshiさんがangora static絶対聴けって熱く語られていて即注文した。弱く弾くとクリーン、強く弾くと歪みってぐらいちょうど良い歪み具合とか、独特のコード感も最高ってレビューだった気がする。俺の激情の二台巨頭はDAITROとangora staticだな。

上山 あーもう!そこも僕と同じなんすよね!!

蜷川 ケミちゃんもっと他にあるんじゃないの?snorasとかsuis la luneとかさ?

上山 もちろんそこも大好きだし、kaospilotとかも大好きなんで迷うとこなんです。いやーでも僕もDAITROとangora staticは、やっぱこの二つですかね。

蜷川 youtubeもあるけど、ライブ動画は全部音が割れてんだよなー。

上山 snorasの1stとか、全然売ってないsuis la luneの音源とか、当時3LAに注文したら取り寄せてくれて手に入れることが出来ましたね。

蜷川 3LA優しい~そうゆうの大事ね!じゃ水谷さんは、知らない若い奴がsnoras発注してきた!とか思ってたんかなー。

上山 そういや、angora staticのメンバーとか好きなバンドはdiscogsで調べてるんですよ。snorasのメンバーをfacebookで見つけてフォローしたら返してくれて、良い人だ~ってなって。どうやら今は酵母菌の発酵とかやってるみたいで、研究者みたいになってました。angora staticのメンバーはinstagramチェックしたら、ジャーナリストみたいになってましたね。フォロワー6500人ぐらいいますよ。

蜷川 そんなことになってるんか・・・チェック抜かりないな。

上山 激情って最高っすよね?

蜷川 俺も最近さ、改めてやっぱ激情好きだなって思うんだよな。

上山 さっきsakiloの話しあったんですけど、僕の中でblue friendの存在が大きくて。

蜷川 めちゃくちゃデカイよね。blue friendは単体でドカーンと先に行って、すぐ先輩とも絡んで凄かったよな。

上山 タワレコの企画とか出てましたよね?

蜷川 それ!俺達も一緒に出たcircleってイベント。susquatch、雨のパレード、CARD、pens+、blue friend、I have a hurtだよ。あの企画やってくれた人には本当に感謝してる。渋谷店の小原さんが誘ってくれて、その後タワレコでCD取り扱ってもらって試聴機にも入れて貰った。あの企画の日、俺達は雨のパレードの前だったから、お客さんパンパンに入ってて、その環境を組んでくれたことも凄く嬉しかった。とても印象に残った企画だったな。小原さんには凄く感謝してる。あれは嬉しかったな。今思うと、雨のパレードとblue friendの対バンって凄いよね、なかなか無いから貴重な空間だったんじゃないかな。

上山 blue friendの背中を追いかけてましたね。

蜷川 もう初ライブから絶賛だったからね。最初にbandcampで発表したdasaiとsaishoが凄く良いんだよね。曲も音も。

上山 高校生の時から、blue friendのライブ見に行ってた時に、shoさんがいつも優しく相手してくれて。

蜷川 sho君優しいんだよねー!しゅき!

上山 ヤフーさん(小山氏/ex,cisum, urgh)と知り合って、初めてライブ呼んでもらって。

蜷川 当時、ライブ動画の撮影はヤフーだったね。そのあと勝一や多田が出てきて。今は千秋くんが超頑張ってるね。なんでヤフーって名乗ってんのかも結局分かんなかったわ。当時近所に住んでて、たまに会ってたな。

ちょっと、ここらで、今活動してる周りのバンドの事も話しておきたいな。年貢と1inamillionがフジロック出てるってのは大活躍だな。もうここで紹介する必要もないでしょう、知ってるわって感じだろうけど。

上山 夢見させてくれますね。個人的に気になっているのは5kaiですね。先日体調不良で対バン逃してしまって。あとage factoryとか年齢も同じぐらいで気になってますね。

蜷川 年貢が来日サポートしたり、馬場君がヤなことそっとミュートでギター弾いてたりしてるのも熱いよね。hue、athelas、sprawlとかは先輩になるのかな?

上山 先輩です。hueやmotherは、学生のときに自転車で坂登りながら聴いてましたね。

急なんですが、yukueの話しして良いすか?はじめさんとの話しなんすけど。中三の時にMIXIやってて。cinema staff凄い好きだったんですけど、学校の友達でcinema staff好きな人がいなくて。

蜷川 そうなの?

上山 全然いなかったんです。周りにいなさすぎて。

蜷川 へー、あんなに売れてるのに。

上山 近くの女子高の一個上の先輩がcinema staff好きでマイミクになって。ライブとか一緒に行って。その人がディスクユニオンでチェックしてたバンドを自分も買ってて。soraとかakihaとか、cathy lost one’s apricot yesterdayとか。巡り巡ってその後大学入ってキャシーと同じサークルに入ることになって、気付いたら部長やったりしてました。キャシーのボーカルの人は自分の5個上ぐらいの部長で、中学生の時に見に行ってたので、何があるかほんとわからんなって。

蜷川 渋谷乙とかでやってるバンドだよね。

上山 そうです。その流れで、人生初ライブハウスに行ったのが新宿motionで12/16で、なんと今回2マンやる日なんですよ!2009年とかかな。そのメンツが、analog clockってyukueのはじめさんが前にやってたバンド、あとshelter、Wakamiya、umiとかのライブに一人で見に行って、バンドやりたいな〜って思って見に行ってました。そこではじめさんにkillieを教えてもらいました。それから数年後、sans visageの「demo2」レコ初の時に、yukueからツイッターでDMが来たんです。

蜷川 それって、新宿音楽館?俺達と5000、cofunが出た時じゃん?打ち上げでさ、yukueのメンバーいたよね。めちゃくちゃ楽しかったな。

上山 そうです。あの時、今思い返すと、相内さんが一番前でめっちゃ見てくれてて。で、打ち上げで、はじめさんが「俺誰か分かる?」って言って眼鏡を外した瞬間に、analog clockのはじめさんと、yukueのはじめさんが同一人物であることが分かって、一気にフラッシュバックして「うわー!!!」ってなりました。

蜷川 そうなんだ、ケミシマとハジメがそんな関係だったなんて知らなかった・・・。

上山 あれは、バンド始められて良かったなって思えた瞬間の一つですね。凄い嬉しいですよ。光栄ですよ、ライブハウスに引っ張ってくれた人なんで。

analog clockの企画でthe cabsのメンバーも見に来てて。終電逃しちゃって、はじめさんと一緒にthe cabsのヨシカツさんの家に流れこんで、朝まで話したりしたのが高一でした。

蜷川 へぇ!凄いな。じゃkeytalkのベースの人の家に高校生の時に泊まってるんだ。

上山 泊まってます(笑)。その時、cathy lost one’s apricot yesterdayの人達は大学で激情が流行ってて、suis la luneとか貸し借りしてるみたいな話を聞いてたんです。はじめさんと再会出来たり、バンド初めて良かったなって思えることが、本当に事あるごとにありますよ。

蜷川 お前の人生、バンドが助けてくれてんだな。

上山 僕の人生の彩りは完全にバンドっすね。

蜷川 まぁ、俺もそこは負けてないと思うんだけどね。はじめ氏は俺も仲良くしてるけど、まさか上山とはじめ氏がMIXIからの関係だったなんて・・・。

上山 本当に、MIXIありがとうって感じっす。

蜷川 そもそもsans visageって、どうやって集まったの?

上山 樋口と僕はMIXIですね。マイミクのマイミクって感じで。虚弱やthe cabsとか残響が好きだった繋がりですね。当時high schoool dicsoって高校生のDJイベントで樋口がDJしてて。

蜷川 あいつ、チャライやん(笑)。

上山 いや、fugaziとか流してて(笑)、樋口さんpele流してるカッケーとかなってました(笑)。いつかバンドやりたいっすって話しました。

蜷川 樋口って年上なの?



上山 一個上っす。当時は樋口さんって呼んでました。樋口さんベースって知ってたんですけど、受験終わるタイミングで、ベース決まってるんでギター弾いてくれませんか?って丁寧にメール送って。

蜷川 初ライブは、コウ君ドラム、樋口ギターだったもんね。

上山 コウ君はテレビ朝日のストリートファイターズって音楽番組に出てて、クレイマン・クレイマンってバンドで。

蜷川 memory mapの来日で対バンしたよね。今point hopeなんだよね、こないだ対バンした時びっくりしたわ。良いバンド!

上山 そうなんすよ!当時、コウ君長髪で、イケてる感じで(笑)。下北沢garageのHPで、コウ君がオススメCDにPenfoldって書いてて、この人EMO好きなんだ!ってなって。受験で行けなかったけど、soraのラストライブがあって、ツイッターの感想がTLに流れてきたら、その感想の中にコウ君がいて「この人soraも好きなんだ!」ってなって、プロフィール見たら、ドラムぶっ叩きたいんで気軽にメッセージくださいって書いてあって、速攻でメールしました。受験終わったらバンドやりたいですって(笑)。

蜷川 初ライブで、penfoldとget up kidsやってたよな。3cmtourのTシャツ着てリッケンバッカー持ってな。

上山 あのリッケンは、居原田(quiqui)が持ってます!

蜷川 去年、居原田の家にツアーで泊まったけど、超楽しかったな・・・。新しい家族のジェラトーニが迎えてくれてな(笑)。

※ここで居原田の彼女の話しで超盛り上がるが割愛・・・とにかく最&高。そしてquiuqiは3LAからのリリースおめでとう!



蜷川 2016年にBALOONSが20周年で解散。killieは恐らく今年で14年なのかな?。3cmtourが当時は2000年から2006年まで活動。sans visageは2013年に初ライブ、今年で5年活動。伊藤さんと上山を比較すると、去年の2017年に上山がkillie的なバンドを結成するってことなんだわ。そこから14年後がkillieの今なんだわ。だから、今から上山が新しいバンドを結成して、そこから14年経過したのが、今のkillieになるって感じなんだわ。

上山 何もピンとこない・・・

ー爆笑ー

蜷川 当時、3cmtour、umbra、sora、CLEANER、black line feverとかがいて、今sans visage、quiqui、5000、komuso、cape light、lang、diane arbusとかがいるってわけで。今年yoshiさんがenvyに入ったわけだが、それは10年後に上山がkillieに入るようなもんやでな。

上山 爆泣

蜷川 そんでさ、killieとenvyって対バンしないじゃん?一回だけやったのが、山形のDO ITだと思う。フェスだけど。killieの企画にもenvy呼んでないし、envyの企画にもkillie出てないし。

上山 確かに。

蜷川 killieのインタビューで読んだんだけど、激情はkillieで終わらせて欲しいってenvyの方が当時おっしゃってたみたいで、こんなに苦労して頑張っても評価されない激情はkillieで最後にして欲しいって・・・書いてあったよ。

上山 やっちゃってんだよなー(笑)。

蜷川 killieとenvyの2マンあったらリキッドとかSOLDすると思うし。でも、やらないってのは、envyの世代、killieの世代、その線引きがあるのだろうか、とてもかっこいいなと。そんな2マン実現したら最高が約束されている。もっと先の武器として残しているのかもと想像もする。それぐらい最高なカードが残されいてる事実が既に素晴らしく、羨ましさしかないと勝手に妄想してる。

やはり、自分達の世代で頑張るってことは大事なんだと思う。一生先輩と関われなくても、それでも俺の中に先輩は憧れとしてずっとあるし、それで良いし、これからも全然頑張れる。結局、自分で良い曲を作るってことが一番大事だって事だと思ってるし。

その見えないタスキが先輩から流れてきているって勝手に受け止めてるだけなんだけど。我々は激情HCではないけども、俺個人は影響をとても濃厚に受けた身として、社会人としてのインディペンデントに責任を持った活動に恥ずかしくないバンドでいたいってのは、本当に自分にとっても大袈裟じゃなく救いになったし。売れない代わりにかっこいい音楽を責任持ってやるってことに希望を見せてもらったと本気で思ってる。音楽で生活することを諦めた身として、EMOのインディペンデントはバンド人生の救いだった。


さらっと流れちゃうかもだけど、今回12/16下北沢ERAの2マンは、俺にとって凄く意味のある企画なんです。赤字覚悟でな(涙)。みんなに来て欲しいな・・・。

今後のsans visageの活動、未来への発信ってどう考えてるの?sans visageはthe band apartのレーベルからCDリリースして名前も広がったと思うし、このシーンの若手では注目されたと思うし、今後の展開が気になるわけ。

上山 音源のビジョンに関して、曲があまり出来てないんですけど、スプリットの話しがあるんですよね・・・。

※未解禁情報のトークで盛り上がる、ここに書けない・・・。素敵な展開が水面下で起きています



蜷川 俺は性格がひねくれているから、去年アルバム出しても、自分からは売り込んでない。そこは反省ポイントかなと思った。でも自分から行くのが苦手なんす・・・。

上山 やっぱ、自分から行けないんですよね、バンドも恋愛も・・・(涙)。

でも、I have a hurtの次の音源は、どっかのレーベルとかで出さないんですか?

蜷川 自主自主!誰も出してくれない(涙)。

上山 僕達も自分達から売り込みはしなかったんですが、大阪のイベントに出れることになって、ほんと何が起こるか分からんな人生・・・って思いました。

蜷川 あの、toeが出てるやつでしょ。toeと対バンってエグいよね。うちのドラム山浦がtoe大好きで。憧れのドラマーだけど、一生対バンなんて叶わないと思っているんじゃないかな。

上山 わかんないです!だって僕も1mmも思ってなかったんですから。しかもthe band apartは中3の時に聞いて、川崎さんに憧れて髪伸ばして親父にモズライト買って貰ってたぐらいで、本当に想像もしてなかったようなことが急に起こり始めたんですよ。何があるか本当に分かんないなって。

蜷川 すげーなー。説得力!

上山 なんか、バンドって良いっすよね。

蜷川 それで言ったら、俺はzarameだけどね!去年9月にアルバムとMV出して、現動先輩からDM来た瞬間がバンド人生最高の沸点だわ。今年6月に対バン出来たのはもうゴールが見えたぐらい・・・。まだ頑張るけども。

上山 夢ありますよ。

蜷川 そしたら、sans visageは来年、まだ言えない重要なスプリットが出て、我々も音源出すし。別々にお互い頑張った上で、また一緒にやる時の会場がちょっとでも大きく出来たら嬉しい。この世代のバンドが、今こんなことをやっているって事を少しでも残していきたいな。今の小学生や中学生の未来のemoキッズに向けて、何か出来る事は無いかと。2マンも、この記事も、少しでも意味があったら嬉しいな。


上山 そうですね。僕たちみたいな人、同じような人の、未来の誰かの何かのきっかけになってくれたら、嬉しいですよね。この記事をきっかけにangora staticを知る高校生がいて欲しいな。


蜷川 angra staticはまじで聞いて欲しいよな。


上山 僕、誰かのために曲を作っている感覚ではなくて、聴いた人が何を思ってもよくて。人を変えたいとか環境を周りを動かしたいとかもなくて。周りじゃなく自分を変えたいって思いでやってきてはいるんですけど。不特定多数の多くの人に聞いて欲しいってのでもなく、ちょっとでも、聴いてくれた誰かが、仕事頑張ろうとか、背中を押せる感じとか。聞いたらそう思ってくれるであろう人、まだ届いてない人、届くべき人に届いて欲しいってのがありますね。

蜷川 届くべき人に届いて欲しいっての超分かる。俺も去年MV出す時に同じこと思った。万人に届くとかではなくても、こうゆうの探してたって人に見つかって欲しいなとは願ってしまうな。

上山 聞いて一回暗くなっても、そのあと前向きになれたり、数字じゃないとこの完成度に興味あります。本当に前は自分が楽しいからやるってだけだったんですけど。最近は可能性があるなら、届くべき人に届いて欲しいなって気持ちが、芽生えて来てますね・・・。

蜷川 学生時代に、何かしら鬱憤があったと思うんだけど。家庭や学校、友達や恋人、様々なストレス。厨二病って言葉があるくらい、中学二年生で14歳は、子供に戻れず、大人になりきれない多感な時期の悩みがあって。みんな様々それなりに傷ついたりとかあると思うんだけど、その中でロックを選ぶ奴が一部クラスにいて。上山が自分がやりたいだけでやったバンドなんだけど、大人になって就職もして、自分の若かった頃を振り返って、若い時の自分みたいな人生を送っている人に、もしかしたら、俺はこうやったら楽しかったから、100人に1人でも良いから、こうゆう人生があるよってことに救われる奴がいたら良いなって。自分が辛かったことを踏まえて、乗り越えた上で、そうであった奴の気持ちを分かってあげられるような、そうゆう救いを差し上げられるような。大袈裟かもだが、そんな大人になりつつあるのかもね。

上山 学生時代cinema staff好きな人が周りにいなくて孤独でしたが、MIXIやって、ネット使ってバンド組んで、今本当に楽しいんですよ。

蜷川 まぁ、それはお前のインスタのストーリー見たら分かるわな(笑)。俺はHCとPOPを融合させた音楽をやりたいって人の先輩になれたら嬉しいな。分かりやすい言葉や恋愛のことも歌える、サウンドデザインはハードでコード感が切ない爆音みたいなやつやりたいっていう未来の若人に会いたい!上山もその感覚はあるような気がするけどね。

上山 何か今、言語化してもらったような感じが(笑)。

蜷川 辛い日々があったから、そうゆう人たちの気持ちが分かってあげられるって思ってて。健康な奴が作った曲は、健康な奴が聴けば良いって思ってるんよ。不健康な俺たちが作った曲が、不健康な奴らに届けば良い。

上山 そうですね、僕もそうだな。僕ハッピー野郎な感じで見られますけど、根暗っすね。

蜷川 うん、それね、だんだん分かってきたよ(笑)。だから普段出ないとこが音楽で放出されてるんだなって思える。俺も多分そうだし、実際会って酔っ払うとハッピーなんだけどな。でも、そんな暗い自分で生活してたら、誰とも関わらなくなっちゃう。だから音楽で爆発されているのかもね。

上山 僕は、そこも含めて、I have a hurtのライブ見て、ライブじゃ無い時の蜷川さんも見て、グッと来てるってのがありますね。だから本当に嬉しいんですよ。

蜷川 なんでそんな暗い曲ばっか作り続けるの?って聞かれることがあるんだよね。でも、なぜか切ない曲ばかりが好きで、明るいだけの曲に、あまり反応出来ないんだよな。自分でも本当の理由は分からない。

上山 僕も就職したし、ボーナス自分のために使えるし。あとは彼女っすね。

蜷川 アプリでマッチングしてんだろ?(笑)

上山 全然しょうもないっすよ(涙)・・・。

蜷川 昔は、社内恋愛や合コンとかが多かったけど、今のネットは凄いよな。

上山 今は孤独を楽しめてます。自分磨きます。raein好きな可愛い彼女が欲しいっす。

蜷川 付き合ってから教えた方が早い!知ったら意外と分かってもらえたりするよ。raein、north of america、I hate sexが好きな彼女探すのは無理だけど、付き合ってから教えた方が確率高そう。俺は相手の音楽の趣味あんま気にしないな。

上山 分かりました。まずEXILE好きにcinema staff教えて、歌上手い感じから乗せつつ、そこから次はQUICKSAND教えます。

蜷川 QUICKSAND来日するしな!しかし、EXILEからQUICKSANDは遠い気がするがなー(笑)

上山 無理かー(涙)。






『後記』

ここまでたどり着いた方、ありがとうございます!初めての試みで、凄く大変だった。学ぶことが多かった。会話をレコーダーで録音したけど、文字起こしは地獄。解禁も時間がかかってしまった・・・今後の課題山盛り。でも、2回目やりたいな。いつ、誰なのか、全然分かりませんが、マイペースに継続だけはしようと思います。


今後は、もっと深い部分に突っ込んでいけるような対談にしたいので、対談中は酒を控えようかと存じます(笑)。


読んでくださり、ありがとうございました。気になった方は2マン見てくれると嬉しい。


2018年12月16日(日)

下北沢ERA


「ITAINO ITAINO TONDEYUKE Vol.4」

OPEN 11:30 / START 11:50


I have a hurt × sans visage


第一部 sans visage

第二部 I have a hurt

第三部 I have a hurt × sans visage

    (7人編成)


チケット取り置き

https://www.ihaveahurt.com/contact

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